住宅間取りのつくりかた 住宅間取り例(平面プラン例)全13例

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―住宅間取り設計図の背後にある住宅設計手法の数々のヒミツとは―

住宅間取り住宅設計の第一歩であり重要な要素ではあるが それがすべてではない

 住宅設計は まず 間取り から始めるというのが一般的な考え方のようです

 個々の住み手が夢見る 住宅の間取り はどれ一つとして同じものにはならないことを考えると 住宅の間取りは 選ぶのではなく その住み手に合わせて 造る ものであることがわかります

 だれでも家を建築しようと思いはじめると まず方眼紙をとりだしてその上に 間取り を書いてゆきます

 日本の住宅は 畳の無い家が主流となった 今 でも 畳の大きさを単位とした考え方ですべての間取りが決まってくるので 方眼紙を使えば手軽に住宅間取り設計が出来るのです

 こうして住み手が理想の住宅を夢見て設計した住宅設計の第一歩である方眼紙の間取りには その住み手の生活に対する考え方 もっと極端にいえば住み手の性格までが現れてくるものです

 たとえば 合理的な考えの住み手が設計する 廊下などのいわゆるむだなスペースが少なく 生活そのものが合理的になるような住宅間取り など その良い例です

 このようにしてだれでも方眼紙の上に住宅間取りを設計するともう家が出来上がったかのように思ってしまうものですが 実は住宅設計の間取りは快適な住宅を設計するための第一歩であり またその重要な要素ではあっても それがすべてではないのです

住宅設計事務所建築家木村俊介のつくる住宅はどのように設計されてゆくのでしょうか

 住宅建築は 外部も 内部もそれぞれが勝手につくられるわけではなく その設計の過程においては 漠(ばく)としたもの から なんとなく形あるものが生まれてきて その表面が外部になり 内部が内部空間になるというように形づくられてゆくのです

 そのもとは いわば一つの粒なのですから そこに突然間取りだけを考えるというのではなく 小さなもとの粒からだんだんと大きくなっていって 各部分が間取りを構成してゆく という過程を経て 住宅は設計されてゆくのです

住宅設計の間取り その第一歩はどうやって始めるのか

 住むのに快適な良い住宅を造るための出発点は まずその中で営まれる生活をどのように考えるか というところから始まります そして その住宅が建つ敷地を色々な視点から検討するということも住宅設計の第一歩になります

 その敷地の中にどのような規模の住宅が どのように配置されるかということを設計するのには まず生活を設計する必要があります

 そしてそれはその住まいの間取り設計につながっていくのです

住宅間取りはまず インテリア空間のマス(かたまり)から考える

 住まい造りのプロである建築家は平面計画をする際 決して方眼紙を使いません それは平面計画をする上で 方眼の目に自由な考え方が制約を受けてしまうからです

 建築家は住宅の設計をする場合 長年の経験でまず頭の中に立体としての住宅を構成し それを表現するための手段として間取りー平面図ーという 立方体の六面ある面のうちのわずか一面だけを取り出した間取りを書くことになります

 その時 その一枚の間取りー平面図ーの背後にある立体を無視して 間取りだけを考えることはないのです

 住宅の間取りは まず インテリア空間のマス(かたまり)で考えることになります

 つまり 部屋の平面的な形や家具の形態などを考える前に 空間の形を考えるわけです

 日本においては 住宅におけるインテリア空間のマス(かたまり)を考える場合 畳の大きさが一つの目安になっています

 マンションや建売住宅の広告に 10畳 8畳 6畳にキッチンといった文字だけを見るだけで その住宅の広さを私たちはだいたい想像することができてしまいます

 しかしこの尺度は91センチ弱×182センチ弱という畳の大きさに2メートルなにがしかの高さを加えた直方体を無意識につなぎ合わせたにすぎないのです

 マス(かたまり)は もっといろいろな形をとっているはずです 私たちは既成の概念を捨てて 日々生活する場を まず空間で考えてみる必要があるのではないでしょうか

住宅設計の 方眼紙を使わない間取り でなにが変わるのか?

 現在一般的になりつつある住宅空間のとらえ方でも 

 空間をヨコのつながりからタテのつながりに考えなおした吹き抜けのある 住宅間取り

 空間の意識的変化をねらったスキップフロアの 住宅間取り

 ヨコのつながりに変化をもたせた変形の部屋の 住宅間取り

 また部屋の中にもう一つの空間のたまりをつくり 意識のたまりの場とするアルコーブのある 住宅間取り

  など いくつもの住宅間取りの考え方があります

 これらの考え方は 方眼紙のます目の上で考えられた住宅間取りからは決して生まれてこないのです 

 吹き抜けのある 住宅間取り は

 暖房に対する対策が必要であることを

 あるいは耐震構造上 充分な水平構力を持たせる必要があること を

 充分承知した上でも 今までヨコのつながりだけでしかなかった 住宅間取り の中に 2階から1階のリビングに向かって顔を出すことができるといったようなことで 生活にダイナミックな動きをあたえ 新しい意識のむすびつきを可能にしている魅力 そして何よりも その吹抜け空間のひろがりのすばらしさ を生み出します

 スキップフロアのある 住宅間取り は 一方にはバリアフリーの考え方もありますが 和室―洋室 リビング―ダイニング などの連続した空間に 雰囲気の変化を与える住宅設計手法の一つとなります

 また変形の部屋の住宅間取りほど使いこなすと楽しいものはないものです

 アルコープ(ちょっとしたくぼみ)による大きい空間と小さい空間のつながりのある 住宅間取り も くつろぎにいくつかの変化をつけてくれる 間取り として 重要なものです

 そしてこういった住宅間取りは 10畳 8畳 キッチンといった考えの中から出てはきません

 つまり私たちが 住宅に対する既成の概念を離れ 大きなマス(かたまり)を考えることから 住宅の間取りははじまるのです

住宅設計 間取りのヒミツ 落ちつきを求めたインテリア空間の壁面の量 そして 明るさ 暗さ

 まず住宅のインテリア空間を考え 大きなボリュームのマス(かたまり)としてとらえた立体の住宅の構成を表現するのが間取りー平面図ーということなのですが

 同じ空間であっても 明るさ 暗さ によってまったく違った空間として感じ取ることになるということも住宅間取り設計 で忘れてはならないことです

 また住宅間取りでは単にボリュームの組み合わせだけを考えた結果では不十分で 窓や壁のことを考えたものであることも重要です

 部屋の中の壁の量 特に一つの単位の壁面の量の確保は  住宅間取り設計 における落ちつきを求めるインテリア空間の構成には欠かすことの出来ないことです

 部屋全体である程度の壁量が確保されていても それがこまぎれで存在するのでは意味がなく 東西南北四面の壁のうち たとえ一面でも大きい 面 として壁が用意される 間取り設計 が必要なのです

 二面以上の壁で囲まれたコーナーは 落ちつける場所ともなり 天井の高さをその部分だけわざわざ低くしたりしてその感じを一層強調するなどという方法もときどき用いられます

 四面全部が 入口のとびら 外への硝子窓 隣の部屋への建具などになっていて 壁面がほとんどないインテリア空間は その部屋全体が通路みたいになりがちです

 そこには 雰囲気のたまるような場所がなく まことにつまらない殺風景な部屋となる場合が多いのです

 この 雰囲気のたまる ということは単なる 住宅間取り から読み取ることが困難で その住宅を設計した建築家の頭の中にあるインテリア空間の雰囲気のイメージは 住宅が出来上がってみなければなかなか第三者には理解の出来ないことがらでもあります

 住宅インテリア空間の大きな壁面は 他の壁面窓や扉などのうるさい要素と対比させて 壁材料の美しさを表現するでしょうし 場合によれば絵画をかける最適の場所にもなります

 床のむだなスペースがいかに重要であるかということと同じように 壁にも壁らしいところとそうでないところとが 互いに引き立て合うことになるのです

 暗いところがあれば 明るいところはますます明るく強調されるでしょうし

 強烈な色は単調な色の量の中にぽつんとあって その効果をより一層はっきりさせることになるでしょう

 対比と調和 をつねにすべての角度から追求してインテリア空間を決める作業も 住宅間取りの背後にかくされた 住宅設計の重要なテクニックの一つなのです

「部屋が広くみえる高さのヒミツ」をご覧下さい

「部屋が広く見える壁と天井のヒミツ」をご覧下さい

「明るいばかりが能ではない」をご覧下さい

「動線は短い方が良いのか」をご覧下さい

「家具を置かないムダなスペースがありますか」をご覧下さい

「ジェット機は美しい」を御覧下さい

住宅設計の間取り 動線設計には実質的機能だけでなく情緒的機能も重要

 住宅設計の間取り で重要なものの中に動線があります

 間取りの中で ある動作をする人の動きを線で表したものが動線です

 そして 間取りの中で この動線が短ければ短いほど その動作がしやすいとされているようでもあります

 例えば 食事のしたくをするに DK(ダイニングキッチン)形式と キッチンとダイニングが分かれている形式 では DK方式の方が当然のことながら動線が短いので使いやすい 住宅間取り という考え方があります

 しかし 動線は単に短いだけではだめだ ということを忘れてはなりません

 住宅設計の間取りでは 実質的機能と同様に 情緒的機能も重要な要素になる ということを考えなければならないのです

住宅設計の間取り 動線設計 は円を描くようにする

 住宅設計の間取りを考える時に 十分な関心をはらうべきことは動線のローテンションのことです

 動線のローテンションとは いろいろ考えられる動作の流れに対して 動作の行き止まりをつくらずに 必ずそれらが円を描き もとにもどってくるように間取りの動線を考えることです

 このことの効用は 何かがあって(例えば来客)動線の一部がふさがれた場合でも 動線が円を描いているので反対側にぐるっと回ることによって 家のどの部分へも ふさがっている部屋を通らずに行ける住宅間取りになるということです

 幼い子供のあそび場もエンドレスに広がる住宅間取りとなります

 この動線をもつと 生活をすることには大変便利な間取りとなるのです

住宅設計の間取りには 間(ま) をほど良くとる

 住宅設計の間取りでもう一つ重要なことは 間(ま) をどのようにとるか ということです

 インテリア空間が人間のスケールで決められていて 動線もむだなく設計されている住宅間取りなのに なにか使いづらい どことなく余裕がない 息がつまりそうな間取り こんな住宅の 間取り設計 は そのインテリア空間に 間 がうまくとられていないのです

 人間の行動は いつも予定されたようにとられるとは限りません むしろそうではない行動がとられることが多いものです

 したがって そういった行動がとれるよう また行動しやすいよう ちょっとした無駄のスペースや意味のないスペースを 間取り にとっておくことも重要なことなのです

住宅設計の 間取り はその住宅のすべての基本コンセプトを裏付けとしてつくられる図面です

 このように住宅設計の 間取り は 表面的には 実に簡単にだれにでも方眼紙と鉛筆さえあれば書けるように見えますが 実際は 間取り はただなんとなく出来あがるというものではないのです

 住宅設計の 間取り は あらゆる造形テクニック 技術テクニックを駆使して設計する立体としての住宅を間取り すなわち平面図という形で表現する 住宅設計の重要な設計図 なのです

 住宅設計の 間取りは その住宅の構造設計 設備設計のコンセプトをその裏付けに持ってつくられる設計図です

 さらには 間取り設計の良否が 完成する住宅の故障 耐久性 にも影響を及ぼす設計図です
 住みやすい住宅となる間取りを設計するということは 修行と経験をつんだ建築家が真剣に取りくむのでなければなかなか出来るものではありません

 本物の家を 選ぶ のでなく 造る のであれば ぜひとも住宅設計を専門とする建築家の門をたたくことをおすすめします

住宅間取り(平面プラン)01.

1階間取り
2階間取り

住宅間取り(平面プラン)02.

住宅設計事務所 住まい 東京 外観
1階間取り

住宅間取り(平面プラン)03.

住宅設計事務所建築家木村俊介 コートハウスインテリア 東京
住宅設計事務所 建築家木村俊介のモデルハウス平面
1階間取り
2階間取り

住宅間取り(平面プラン)04.

1階間取り
2階間取り

住宅間取り(平面プラン)05.

1階間取り
2階間取り

住宅間取り(平面プラン)06.

1階間取り
2階間取り
3階間取り

住宅間取り(平面プラン)07.

住宅設計事務所建築家木村俊介のモデルルーム写真2
住宅設計事務所 建築家木村俊介のモデルハウス平面
1階間取り
L−リビング D−ダイニング K−キッチン B−寝室・個室 

住宅間取り例(平面プラン例)全13例

住宅間取り(平面プラン)08.

1階間取り
2階間取り

住宅間取り(平面プラン)09.

1階間取り
2階間取り

住宅間取り(平面プラン)10.

1階間取り
2階間取り

住宅間取り(平面プラン)11.

1階間取り
2階間取り

住宅間取り(平面プラン)12.

1階間取り
2階間取り

住宅間取り(平面プラン)13.

1階間取り
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